伝説のヤンキー I
周りにある建物はほぼ全て破壊されていて周りにある木も全て破壊されていた

そしてその中で

少女がボロボロになった少年を抱き抱え泣き叫んでいた

RISA SIDE

「裕平、ねぇ!裕平、目覚まして!お願いだから…」

「裕平…。うぅふぇぇ…」

どうしよう、ここを離れるわけにはいかない
でもはやく裕平を…。

どうすれば?
そうだ、連絡すれば…

「そうだ、私連絡魔法使えないんだった…。あの時ちゃんと…RITOに教わっていれば…」

−−−−−

「RISA、いつか必要になるから連絡魔法と治療魔法教えといてやるよ」

「いいよ、そんなの。私には必要ない」

「はぁ、必要になる。だから教えといてやる。ちゃんと聞いとけよ」

「だからいいよ。私には必要ないの」

「あ、おい!たくっいつか後悔してもしらねえぞ?」

−−−−−−−−

あぁ、私のバカ

RITOの言うとおりじゃん

後悔してる…

あの時RITOの言う事聞いておけば…

はやく治療しないと裕平が…

裕平が死んじゃう

治療魔法も使えないなんて…

なんであの時RITOの言うとおりにしなかったんだろ?

今更後悔するなんて…

「はぁ、思った通りだ。」

え?この声…

まさか…


「な、なんでRITOがここに…?」

「だから言ったろ?後悔するぞ。って
ライさんに感謝するんだな」

ライさん?

なんで?

「ライさんが…なに?」

「ライさんが言ってたんだよ。敵に古畑愛莉の居場所がバレたかもしれねえ。ってな。だからだよ」

「そう…なんだ。で、でもなんでRITOが?あの男と戦うの私だったかもしれないじゃん」

そうだ、私が戦うかもしれないじゃん

なのになんで

裕平は治療魔法も
連絡魔法も使える…



「裕平が戦うって信じたんだよ。
裕平がお前にわざわざ戦わせるか?
相手が2人ならまだしも相手は1人だ。
あいつは誰よりも愛美の事を大切に思ってて…大切だと思ってるからな。」



…裕平が私を?

大切に思ってる?


「ウソだよ。そんなの…。裕平、いつも私に意地悪するし他の人にはめっちゃくちゃ優しいくせに私には意地悪ばっかで…」

そうだよ、裕平は…いつも

私には優しくない…

あれ?そうだっけ?



「確かにあいつはお前に意地悪ばっかしてる。裕平は優しいし皆に意地悪ばっかする。特に愛美にはな。
でも裕平は冷たいやつだ。女がナンパされてようが犯されそうになっていようが助けようともしねぇ。
でも裕平はお前だけは助けてたぢろ?」



そうだ、裕平は困っている人がいても助けない

女が犯されそうになっていても助けない

でも私がナンパされてる時、知らない男にどこかに連れて行かれそうになった時助けてくれた…

「洸夜、裕平を助けて…助けてよ」

「あぁ、そのつもりだ。とりあえずお前は泣き止め」

そう言い洸夜は私の涙を指で拭いてくれた

私の涙を拭いたあと

洸夜は裕平の治療をはじめた


RISA SIDE *end*


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