伝説のヤンキー I
隆司SIDE

負けた?

この私が…

かっこ悪いですね

負けるなんて…

でも最後に一つやらなければ
この場所を…はやくあの人に伝えなくては…

橘裕翔はどうなったんでしょう?

その前に古畑愛梨の居場所がわかった所で橘裕翔がいないと意味ないですね


「やはり私は役にたたない人です」

あとは任せました

私はもう動けません

それに負けてしまいました
どーせ私はあの人に殺される

役に立たない私など

もういらない

でももう少しだけ生きていたかったです


「死ぬのはやはり怖いものですね」

「じゃあ今すぐここから逃げれば?」

「…誰ですか?貴方は…」

「俺?永瀬洸夜」

「永瀬…洸夜…いい名前ですね」

私もそのような名前が良かったです

「そうか?俺はもっとカッコイイ名前が良かったけどなー。で、あんたの名前は?」

「一ノ瀬隆司」

私にはあわない名前…

「カッコイイ名前だな」

「そうですか?全然カッコよくありませんよ。それにカッコイイ名前でも私は何の役にも立たない人間ですから…」

かっこよくもないのに

「ふぅん、でもお前強いじゃん
裕平をあそこまでやるなんてさ」

裕平?

「誰ですか?」

「俺は黒星 裏幹部 悪王 RITOだ」

…この人が…あの?

「貴方が…悪王…?」

「おう、そうだぜ?本名は永瀬洸夜ってんだ。誰にも言うなよ?これは特別だ」

「言いませんよ、どうせ私はもうじき死ぬんですから」

言えないの間違えなんですけどね
どうせ死ぬのだから

「なぁ、お前黒星に入らねえ?」

「はぁ!?何言ってるんですか?私は貴方達の敵ですよ?それに私はこの場所をあの人に伝えてしまいました」

「それがどうした?この場所を教えようと橘裕翔の力はやらねえよ。俺らをなめんな。俺らが絶対とめてやる。んで、俺がお前を守ってやるよ」

あぁ、なんていい人なんだろう

初対面なのに…

黒星に入っても許されますか?

「俺の部下にしてやる」

「考えておきます」

「そうか、じゃあまずは治療しねえとな
静かにしてろよ」

「はい、ありがとうございます」

できればこのまま黒星に入ってみたいものですね

黒星がどのような所なのか…

気になってきました

暖かい所なのでしょうね

龍恋とは違い…


すみません、

私は貴方を裏切ります

もし黒星の皆さんが私を受け入れてくれるのなら…

私は黒星に_。



隆司SIDE *end*

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