伝説のヤンキー I
洸夜SIDE

やっぱ強いや

俺ら2人でも勝てねえってか?

でもここで諦めるわけにはいかねえんだよ

「RISE、まだいけるか?」

「あぁ、いける」

「俺1人じゃ出来ねえけど2人なら出来るはずだ」

もうこれしか残ってねえ

「白い星(ホワイトスター)を俺があいつに放つ。俺が放った瞬間お前は何でもいいから魔法を出せ。」

「いけるのか?反射神経もいいんだぜ?
それにもし失敗したらどうすんだよ」

「その時はその時で考える」

はっきり言って失敗する方が高い

あいつの魔力は紗希と同じぐらいだ

俺らじゃ比べものにならねえ

だからこれにかける

「…わかった」

「行くぞ」

洸夜SIDE *end*

斗真SIDE

洸夜の作戦でいけるかどうかは分からねえけど何とかやってみるしかねえな

今は洸夜を信じ自分を信じるんだ

絶対成功させる

今はそれだけ考えろ

「白い星(ホワイトスター)」

今だ…

「風鬼(ふうき)」

当たれ…当たるんだ

もう俺らの魔力じゃこいつを倒すのはムリだ

失敗したらもうあとはねえんだ

だから

当たれ。
当たるんだ。

でも俺のそんな願いも簡単に打ち砕けた

「わかってたわ。貴方達がこうする事ぐらい。イヤ、わかってたんじゃなくて貴方達を信じた。必ず何か仕掛けてくるってね。惜しかったわね。もう貴方達に勝ち目はない」

ウソ…だろ?

俺達を信じた…だと?


そんな


俺達の負けだ


もうムリだ

こいつに勝つ為にはもう少し魔力が必要だ

どうすんだよ

その時

辺りは


黒い光に包まれた

この魔法は…


斗真SIDE *end*
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