私の大事な彼氏様。



午後10時。


風呂上がりの肌に、たっぷりの化粧水を叩き込む。



ハルは相変わらず、ゲームに夢中。



「ハル、いい加減にゲーム止めてよ〜?」



「ん?」


「また、朝起きれないよ?」


「うん。」



だいたい、いっつもこんな感じ。


恋人の時間は、いずこへ?



「もうっハルっ!今日は、エッチしないのっ??」


「だぁーっ、ぶー子がうるさいから、魔法の薬、取り損ねただろっ!!」




負けた・・・。


ゲームに負けた・・・。



私は、ハルの隣で、おとなしく雑誌を読む。




午後11時。


私の目は、だんだん重たくなっていく・・・

ユラユラと舟を漕ぎ出す。



「ぶー子、眠いんだったら、ベッド行けよ?」


「ん?うん。大丈夫だよ。ハルはまだ寝ないの?」



「じゃあ、寝るか?」




ハルは優しいんだ。

私が、ハルがベッドに入らない限り、寝ないのを知ってるから・・・。


私の手を引いて、一緒にベッドに入ってくれる。



あぁ〜幸せ・・・。



「ハル、おやすみ。」



「おやすみ。」



―チュッ



なぜだか、“おやすみのチュー”はしてくれる!!




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