私の大事な彼氏様。



卒業式が済んで暇だった私は、ハルにくっ付いて部屋探し。


ハルが1人暮らしを始めたら、会える時間が減っちゃう事は、目に見えて分かっていたから。



ハルは私の事なんて、放ったらかしだっ!!



だから、一緒に居られる間は、付きまとってやるっ!!


そう思ってたんだ。


でも、


「1人で住むには、充分な広さですよ。」



そう言った不動産屋さんに、



「二人で住むんですけど。」



ハルはそう言った。


めちゃくちゃ嬉しかった。




でもその後、ハルは契約するまで、私には何にも言ってくれなかった。



ハルは誰と住むんだよ〜?


私じゃないの??



不安になりかけた時に、ハルは私に合い鍵をくれた。



「俺、朝苦手だから、ぶー子が毎朝、起こせよ?」


って。




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