私の大事な彼氏様。
存在価値??
「相変わらず、主婦だね〜」
彩音が、呆れたため息を吐く。
ハルが出掛けてしまった日曜の昼下がり。
彩音が、私とハルのお家に遊びに来てくれた。
「妹の私が言うのも何だけど、風子は兄ちゃんにいい様に使われすぎっ」
「何で?」
「何でって、朝起こして、ご飯食べさせて、掃除して、洗濯して、デートドタキャンされてって、アンタまるで母親じゃんっ!!」
「だって、家賃と光熱費はハルが払ってくれてるんだよ?一緒に住んでるんだから、それくらいやんなきゃでしょ?」
私が出すのは、食費と細かい雑費のみ。
どう考えても、ハルの方がたくさん払ってくれてるんだから、私はそれくらいしなきゃダメでしょ?
「風子は、兄ちゃんといて幸せ?」
「超ー幸せ者!!」
ニコニコの私とは反対に、彩音はまたまた呆れ顔。
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