私の大事な彼氏様。



近くの駐車場に停めてあったハルの車に、とりあえず乗り込んだ。



「んで?もう気はすんだ?」


本当はもう帰るつもりだったけど、せっかく迎えに来てくれたから、ちょっとゴネてみようかな?


「何で来たの?うるさいのがいない方が、ハルは自由に遊べていいんじゃないの?」


うわ〜かわいくないっ!!


「ぶー子っ!」


「・・・・・・」


帰りたいよぉ・・・


ハルといたいよ・・・。


「帰って来て?」


「・・・・・・」


「ぶー子いないと、家に帰った気しない。」



・・・ハル


「ぶー子いないと、帰っても、つまんない。」


・・・本当に?


「帰って来い。」


「・・・・・・帰る。」



ハルはクシャっと私の頭を撫でて、車を発進させた。





「ハル、朝ちゃんと起きれたの?」


「普通に起きてた。」



だったら、いつもちゃんと起きてよ・・・。


「あっそれと、千夏の事だけど、アイツ結婚してるよ?」


「えっ??」


「大学ん時のツレと、卒業した後、すぐ結婚した。」


「・・・そうなの?」


「この前は、松下夫婦と3人で飲んでた。」



って事は・・・


私が1人で勘違いして、拗ねてただけ?


うわっカッコ悪っ!!




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