私の大事な彼氏様。
「ぶー子!ぶー子!」
「・・・ハル?」
「どう?まだしんどい?」
いつの間にか、ぐっすり眠っていた。
目を覚ますと、ハルが心配そうに私の顔を覗き込んで、優しく頭を撫でてくれていた。
「鍋焼きうどん、作ったんだ。食う?」
「うん。食べる。」
ハルが作ってくれた、鍋焼きうどんは、すごくおいしくて、ホッとする味がした。
「今日は早かったんだね?」
「まぁな。定時で帰って来たから。」
私の事、心配して、早く帰って来てくれたの?
食べ終わった私に、ハルが手渡してきたのは、
風邪薬。
「薬・・・いいや。もう、体だいぶ楽になったし。」
「一応、飲んどけって」
「いらない。」
「ぶー子、わがまま言わずにさっさと飲め!」
「ホントにいらないっ!!」
「いい加減にしろよ?飲まないと、熱、さがんないぞ?」
薬はダメなの・・・
「ハル・・・私、飲めない。」
「何で?」
「私・・・多分・・・妊娠してる・・・。」
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