私の大事な彼氏様。



ついに言った・・・


ハルの顔、怖くて見れない。







「ばーかっ!知ってたし。ったくさっさと言えよな?」



・・・えっ?



顔を上げると、ハルは優しいキスをひとつくれた。



「何で?・・・だって私、誰にも言ってない。」



「一緒に暮らしてて、気付かない訳ないだろ?」



ハル・・・


何でそんなに優しい顔してるの?



喜んでくれるの?



「ぶー子?俺の事、嫌いなの?」


「好きだよ。」


「じゃあ、何で教えてくれなかったの?」



「だって・・・ハルが困ると思ったから・・・」



ハルはギュッて、私を抱きしめてくれた。




「嬉しいに決まってんじゃん。」



私は、バカだね・・・


何ひとりで勝手に悩んでたんだろう?






「ハルっ・・・私、赤ちゃん出来たよ!ハルの赤ちゃん、出来たよ!」



「おうっ!ぶー子、やったな!!」



そう言って、クシャクシャに私の頭を力いっぱい撫でてくれた。



すごく安心出来る、大きな手。



「ハルっ大好きっ!元気な赤ちゃん、産むからねっ!!」




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