私の大事な彼氏様。
ハルの風
寒さが和らいで、季節はすっかり春。
ハルと出会ったのも、ちょうど今くらいだったよなぁ。
私は妊娠7ヶ月を過ぎて、もうスッカリ妊婦さんらしくなっちゃった。
大きなお腹を抱えて、毎日ハルを起こして、ハルのご飯を作ってる。
つまり・・・
あんまり変わってない生活。
でも、毎日が幸せ。
「ハル〜っ!もうゲームやめてよっ!」
「ん?」
「ハルっ!!」
「・・・・・・」
ダメだこりゃ・・・
ハルはあのプロポーズ以来、ちっとも甘い言葉を言ってくれない・・・
まぁハルらしいよね?
「あっ!また動いた!」
「えっ!?どれどれ?」
そっと私のお腹に手を伸ばしたハルに、私は意地悪をするんだ。
「ハルは、赤ちゃんよりゲームに夢中だから、触らせてあげなぁ〜い!!」
背中を向けた私を、後ろからハガイジメにして、ハルはお腹を優しくて撫でる。
「おぉ〜っ元気、元気っ!」
「ちょっと〜っ私の扱いは乱暴じゃない??一応、妊婦ですよ〜??」
「ぶー子は、いつでも妊婦だもんなっ!」
ってどういう意味よ〜っ!?
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