私の大事な彼氏様。



「タバコ吸ってから寝るから、先にベッド入っとけよ?」




ハルは最近、ベランダでタバコを吸う。


蛍族ってヤツ?



どうせなら、やめてほしいんだけどなぁ。




「暖かくなったねぇ。」



「ばかっ出てくんなよっ!風邪ひいたらどうすんだよっ!」


ハルは私がベランダに出ると、慌ててタバコの火を消した。



サラッとしたハルの夜風が、私達を優しく包み込んんでくれる。




穏やかで、心地いい。



ハルの腕の中にいる時みたいな、幸せな気持ちになれる。




「ハル、もうすぐ会えるねっ!楽しみだね?」



ハルは優しく、私とお腹の赤ちゃんを抱きしめてくれた。



「安心して産めよ。
安心して生まれてこいよ。」



・・・暖かい。


世界で一番安心できて、一番幸せな場所。




「さぁホントに風邪ひくから、もう入るぞっ!」




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