キミがおしえてくれたもの

__朝。

「心愛!起きなさい!入学式早々遅刻するわよ!」

「…ぁい……。え。あっ!やば!おはよ!!!!」

「おはよじゃないわよ!早く着替えなさい」

「はーい!」

ドタドタドタドタ。

慌てて階段を降りる私。

階段をおりて洗面所まで直行。

_____あ、自己紹介がおくれてた!

わたしは、心愛(ここあ)!

今日から念願の女子高校生!

頭悪い私は、少し偏差値がたかい、私立の桜ヶ丘高校に通いたくて、猛勉強をして、やっとの思いで合格した。

今日という日を楽しみにしていた!

あ!そんなことより準備しなきゃ!___

「わあー!お母さん!みてみて!制服似合う?」

制服のスカートのはじとはじをもって回ってみせる心愛。

「はいはい似合っているわよ。もう準備おわったの?心愛」
と呆れながら言うお母さん。

「うん!準備おわった!あ!いかなきゃ!お母さんいってきます!」

新しいローファーに足を入れてつま先をトントンとする。

「いってらっしゃい心愛」

___さあ新学年がはじまる_____
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