オオカミ少女と オオカミ少年
バイクで 。
「あら ?? 知り合い ??」
お姉さんが私達の顔を見比べながら
言った。
「や、違います ... 」
なんて説明したらいいかもわからず
とりあえず口に出した否定。
「で、 なんで俺が呼ばれたわけ ?? 」
短い沈黙を破るように
オトコの店員さんが口を開いた。
「 このこを家まで送ってほしいの 」
お姉さんは手を合わせ
にこやかに言った 。
「あ、や ... わたし 、一人で帰れます ...」
にけつするとか 無理!
「 女の子の一人歩きは危ないわ 」
いいでしょ、とお姉さんは
オトコの店員さんに目を向けた 。
「 家 どこだよ 」
なんで俺がと言わんばかりに
ぶっきらぼうに聞いてくる。
今更断るのも申し訳ない ...
私は住所を口にした 。