オオカミ少女と オオカミ少年
帰り道 。
ココアのお金を払おうと
財布を取り出した私にお姉さんは
私が勝手に出したんだからお金入らないと
お金を受け取ってくれなかった 。
そして今、コンビニの店員さんと
帰宅途中です 。
「 .......... 」
沈黙が重い ....
まず私、二人でこんなふうに歩くのも
嫌なの。
バイクの後ろに乗りたがらない私に
オトコの店員さんは諦めて
バイクを押して送ってくれることになりました。
ってとこまではよかったんだけど、
「 .......... ねぇ 」
いきなり口を開く彼、
私は視線を隣に向けた 。
「 コンビニでのあれは 何 ? 」
何って何!?
確かに不審だったかもしれないけど
説明のしようがないじゃん!
「 あれ、 とは 。」
ちらっと視線を向ける
目があった。
ぱっと目をそらし
前を向く。
「あれって、 俺なんかした? 」
不機嫌そうに言った 。
「や、してない 、です 。」
気まずい 。
「じゃあ 何で ?? 」
不思議そうに聞いてくる 。
「じ、つは私 、男子が 苦手で ...」
そう口にすると
オトコの店員さんはびっくりしたように
こっちをむいた。
見てないけど、多分こっち見てる。
「 ... まじ ??」
こくん、と頷く
「コンビニは男の店員さんなら回れ右 ?」
う゛ ... その通りです 。
ズバリ言われて
...です 。と頷く
そこからは黙々と歩いた。
お互い口を開かず、
「ありがとうございました、」
家の前についてうつむきがちにしゃべる私
「ん .. 。」
男の子はそれだけ言って
バイクに乗って真っ暗な道に
消えていきました 。