「幽霊なんて怖くないッ!!」
………
……
…
準備された着替えがコスプレ衣装だったり、八峠さんが変なことを言ったりと色々あったけれど、無事にシャワーを終えてバッチリと着替えも済んだ。
八峠さんの服だからかなりブカブカだけど、コスプレ衣装よりはマシだ。
女性はスキンケア用品や歯磨きセットなんかも ちゃんと準備してくれていて、その点では本当に感謝っ!!
……歯ブラシのケースと一緒に入っていた避妊具は、見なかったことにしよう……。
すっかり寝る準備が整った私は、どこで寝ればいいかを聞くためにリビングに行ったんだけど……。
「あれ、居ない?」
……さっきまでソファーの上でダラダラしていたはずの八峠さんが、今は居ない。
「どこ行ったんだろ?」
見える範囲に八峠さんは居ない。 どこか別の部屋かな? と思ったその時──。
ガタンッ
「……っ……」
──……リビングのちょうど真上の部屋から、大きな音がした。
2階の部屋……八峠さんが、そこに居る……?
それとも、別の『何か』が……?