「幽霊なんて怖くないッ!!」
「ちょ、ちょっとタンマ!! 雨音さんコイツが話せること疑問に思わないわけっ!?」
「不老不死とか幽霊が居るんだから、妖怪が居たって不思議じゃないでしょ?」
「いやっ、まぁ妖怪の存在は否定しないけどさっ。 さすがにコレは驚こうよっ」
「アンタ、また私に棒読みのセリフ言わせたいわけ?」
「う……いや……ゴメン、もういいや……」
……なんかもう、どうでもいい。
俺自身 相当図太い方だって自覚してるけど、雨音さんはその上を行く人だ……。
なんにでもすぐ適応しちゃうんだもんなぁ……ほんっと、凄いわ。
「オサキちゃん、薄暮って人の話が聞こえたから ここに来たの?」
『うん、一縷さんの名前を知ってるだけじゃなく、彼が不老不死だということも知ってるみたいだったからね。
一縷さんの連絡先を知っていたら、すぐに連絡して欲しいんだ』
「あーごめん、私も今さっき薄暮くんのこと知ったから、連絡先はわからないんだ。 ねぇ氷雨、アンタは連絡先知ってる?」
一人と一匹の視線を受け、『もちろん知ってるよ』と言ったあとに携帯を取り出した。
「で、妖怪のオサキさんが なんで薄暮さんに連絡を?」
『今、幽霊たちが集まってきてるだろう? そのことについて、大事な話があるんだ』