「幽霊なんて怖くないッ!!」
……大事な話?
もしかして、オサキは幽霊たちが集まってきてる理由(わけ)を知っているのか……?
『本当は会って直接話したかったんだけど、一縷さんは今 八峠クンの家だから入れないんだ』
「え、それって……八峠さんに聞かれたらマズい話なの?」
『いや、八峠クンの家は今 結界が張ってあってね、それに触れたら多分 僕は死ぬと思うんだ』
「……マジか。 八峠さんの張る結界って、そんなにヤバいやつなのか……」
『いやいや、家 全体に張ってある結界は一縷さんが作ったんだよ。
今まで見たことのないくらい強い結界だ。 アレに触れたらみんな消し飛んでしまうだろうね。
八峠クンの結界だけなら問題無く入れたよ』
……すっげー。
薄暮さん、マジですげー。
結界を作るのって結構 力を使うのに、家 全体にやってることがまず凄い。
しかもその結界は今まで見たことがないくらい強いとかっ。
ほんと、あり得ないくらいカッコイイんですけどっ。
『一縷さんも八峠クンも杏チャンも、僕の気配を感じることは出来ないみたいなんだ。
雨音さんも氷雨さんも、僕が近づくまでは気付かなかっただろう?
二人に会えてよかったよ。 なんてったって、一縷さんのことを知ってる数少ない人間だからね』