続・迷惑なイケメンに好かれました。





「ーーいつまでそんな顔してんの?」




ちょっとだけトーンを落とした俺の声に、芽依ちゃんの肩が揺れた。

ジッとその顔を見つめれば、ばつが悪そうに逸らされた。


何も言わずに俺が迎えに来たから怒ってるのか、さっきのお母さんとの会話に怒っているのか、水族館へ向かう電車の中で芽依ちゃんが笑顔を見せることはなかった。





「……水族館、やめる?」

「えっ……」





芽依ちゃんが楽しそうじゃなきゃ、楽しくない。

芽依ちゃんが行きたいから、俺は水族館に行きたいのに。


芽依ちゃんがそんなんじゃ、行ったって意味ないし。







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