続・迷惑なイケメンに好かれました。
「午後からイルカショーあるみたいだけど、見る?」
「見るっ!」
「……ふっ」
館内のイベントが載ったポスターを見た俺は、見たことのない変な形をした魚を不思議そうに眺める芽依ちゃんに声をかけた。
するとすぐ俺の方を向いて、あまりに目を輝かせるから思わず笑ってしまった。
どんだけイルカ好きなの。可愛すぎだろ。
だけど突然笑った俺に、どうしたの?と芽依ちゃんは首をかしげた。
その瞳はイルカ効果なのか、いつもはこんな時睨まれるのに今日は穏やかだ。
いや、イルカ効果って何だよ、それ。
「ううん、何でもない。なら、ショーまでに昼ご飯食っちまおうぜ」
「あ、うん……」