続・迷惑なイケメンに好かれました。
俺のすぐ後ろにいたはずなのに、急にどこかへ歩き出したので名前を呼べば、俺に向かって手招きをしてから、再び足を進める。
彼女の視線の先を辿れば二人がけのテーブルが空いているのが見えた。
さすが芽依ちゃん。仕事が早い。
なんて心の中で拍手をしながら、その背中を追いかけた。
やっぱさ、スカートって良いよな。なんて後ろから眺めながら思う。
普段も制服でスカートだけどさ、私服ってなるとやっぱ違う。
ほら、素材も制服より柔らかくて、彼女が歩くのにつれてユラユラ揺れてーー。
「きゃっ……!」
そんな俺を一気に現実へと引き戻したのは、芽依ちゃんの小さな悲鳴のような声だった。