続・迷惑なイケメンに好かれました。
「芽依ちゃん……っ!」
突然俺の方に倒れてきた体を慌てて抱きとめる。
何事かと視線を向ければ、芽依ちゃんが座ろうと向かっていた席に座る、二人の男。
……同い年か、少し年下だと思う。
「ったく、邪魔なんだよ」
「バーカ」
ーーこいつらに、突き飛ばされたのか。
悪びれもなくそう言って、ヘラヘラ笑う男たちにふつふつと怒りが湧く。
思わず芽依ちゃんを抱きとめた腕に力がこもる。
「……持田?」
俺の変化を感じ取ったんであろう芽依ちゃんが不安そうな声をあげたけど、そんなの関係なかった。
……相手が悪かったな、男ども。