続・迷惑なイケメンに好かれました。
後悔させてやるよ。
「ーー俺の女に、何してくれてんの?」
俺が芽依ちゃんに危害加えられて、黙ってると思うか?
発した言葉はあまりに冷たくて、それだけで男どもの動きを止めるには十分だった。
芽依ちゃんを離し、背中に隠す。
少し慌てたように俺の服を引っ張る彼女は恐らく俺が喧嘩を始めると思ってるんだろう。
だけど初デート。しかもこんな人が多い場所で、さすがに喧嘩はしねぇよ。
まあ日頃の行いを考えたら心配されるのも仕方がないことなのかもしれないけど。
……芽依ちゃんの悲しむ顔なんて、見たくないから。
「何したのって聞いてるんだけどさ、聞こえてんの?」
そんなに俺が怖いのか、全くこちらに顔を向けない。
だから俺が近づいて、顔を覗き込みながら、もう一度尋ねた。