続・迷惑なイケメンに好かれました。
「だーかーら」
「……!?」
「死角ついて狙っても、無駄だって」
そう言ってもう一人の男のパンチも簡単に受け止めた。
何こいつら。諦め悪、ダサ。
後ろの芽依ちゃん、声を押し殺す努力はしてるみたいだけど笑ってるのが分かる。
「第一、俺に死角なんて存在しねぇから」
「そうなんだ。へー、知らなかった」
「ーーえ、って、うおっ!?」
そんな俺に聞こえたのは芽依ちゃんの声で、それに反応するより先に、何故か突然背中を蹴られた。
それにバランスを崩して、掴んでいた男どもの手も離れる。
「ちょっ、芽依ちゃん!?」
「えー、死角ないんじゃないの?簡単に蹴れたし、つまんない」
「つ、つまんない!?」