続・迷惑なイケメンに好かれました。
「ん?」
取り敢えず男どもが消えた席に座る。
「……ありがと、ね」
芽依ちゃんは、向かい側に座った後、うつむいてポツリとそう言った。
その声は、凄く優しくて思わず頰が緩む。
本当は、知ってるんだ。
さっきの芽依ちゃんは俺の行動がやり過ぎないようにブレーキをかけるつもりでやったってこと。
見境がつかなくなって、俺がやらかす前に止めてくれたってこと。
一見分かりずらいけど、そういう不器用な優しさが、凄く好きだよ。
「よし、芽依ちゃん!何食べたい?」
「……うーん、あ、オムライス」
「やっぱり!」
明るく問いかければ案の定芽依ちゃんの口から出てきたのは大好物(俺の独自調査により判明)のオムライス。
「………ん、やっぱり?」
「な、何もない。買ってきます!」