続・迷惑なイケメンに好かれました。
「そんなこと言った?」
話を戻した芽依ちゃんに今度は俺が首を傾げる。
「意識せずにサラッと言ってしまうのが、持田の怖いところだよね」
「ありがとう」
「別に褒めてないし」
そう言ってまた俺のポテトに手を伸ばす芽依ちゃん。
いや、オムライス食べなよ。
良いんだよ?全然良いんだけどさ。
「そう言えばさ。水族館に着く前に言ってた嬉しかったって、何が?」
怒ってるんじゃないって。
でもあれから考えたけど何が嬉しかったのか俺にはさっぱり分からない。
女心って、難しいよな。
「……何でバカなくせにそんなことは覚えてるかな?」