続・迷惑なイケメンに好かれました。
手で顔を覆って嘆く芽依ちゃん。
でもいくら小顔でも、全ては覆いきれてなくて、わずかに見える部分が赤い気がする。
だけ意味が分からず、ポテトに手を伸ばす。
「持田に、ちょっと待っててって言った後。お母さんにね " 素敵な彼氏ね " って持田のこと褒められて嬉しかったの。わざわざ迎えに来てくれたのも嬉しかったの」
「……え」
手に取ったポテトを思わず、落とした。
「デートもすっごく楽しみだったの。だけどね、恥ずかしいからバレたくなくて、表情に出ないように頑張って、た…の」
どんどん言葉に力が無くなっていく芽依ちゃんが可愛くて可愛くて仕方がない。
数時間で一体どんだけ俺に可愛いって思わせるわけ?
「幸せだな…って思っただけ」