続・迷惑なイケメンに好かれました。
好きだった。
誰に何を言われても、何をされても、構わなかった。
海の傍にいられるなら、何でもよかった。
だけど、あなたを苦しめたくはなかった。
笑った海が、楽しそうな海が、好きだったから。
傍にいても苦しめるだけだって、悲しませるだけだって分かったから、気が付いたから、離れたのに。
そうすることで海が幸せになれるなら、そう思ったのに。
「……無理だよ、海」
枕元に置いていた一枚の写真を手にする。
幸せそうに笑う海と……知らない綺麗な女の子。
ねえ、海。
今更、私以外とのあなたの幸せが許せない私は、最低ですか…?