続・迷惑なイケメンに好かれました。





「やっと着いた……」




今私が住むところから、前住んでいたところに辿り着くまで電車やバスで二時間程かかった。


長かったなぁ……。

それなのに、そこまでして今も変わらず私に会いに来てくれる藍くんには感謝してる。



例えそこにある感情が、幼なじみだから、というものじゃないと知っていても。

藍くんは今もこれからもずっと、私にとっては大切な幼なじみだから。





「そうだ、海に会ったら藍くんの家に行こっかな」




本当は海とどこかに行きたいんだけど、急に来たから何か用事があるかもしれないし。

うん、そうだ。断られたら藍くんのとこに行けばいいんだ。


きっと凄く驚くだろうな、海も藍くんも。








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