続・迷惑なイケメンに好かれました。
今日は平日。
お昼過ぎに家を出たから、学校が終わるまでもう少し時間がある。
だからそれまではブラブラして久しぶりのこの町を楽しもうかな。
海の高校は場所もちゃんと分かってるし。
だってそれは、中学のとき、二人で通おうって約束した学校だったから。
藍くんが見せてくれた写真。海が着ていた制服を見た瞬間にその約束を思い出して、胸が熱くなった。
海はあんな何気ない会話を覚えててくれてたんだって、凄く嬉しかった。
……あなたの人生の中に、確かに私という存在がいるって証のように思えたから。