続・迷惑なイケメンに好かれました。
「好きだよ、芽依ちゃん!!」
「……は?」
やっと追い付いてきたかと思うと私の肩を掴んで、一言目がこれ。
不安でモヤモヤしてたこととか、元カノはどうしたのかとか、聞きたいことや思ってることは沢山あったはずなのに、全部吹っ飛んだ。
だって、目の前は海はあまりに一生懸命で、それなのにバカすぎて。
「うん、知ってるけど……」
「いや、本当だって!マジで信じて!!」
私が知りたいのはソレじゃない。
思わず引きつる顔で言葉を紡ぐけど、海には私の表情がその言葉を疑ってるように見えたのか、更に力強く訴えてきた。
いや、本当だってとか言われたって、嘘だ!なんて私は言ってないんだから困るんですけど。
「信じた!?」
「し、信じた……」