続・迷惑なイケメンに好かれました。
ベッドに飛び込んで、目を閉じる。
ーー答えを出すのは莉子だから。
さっき言われた言葉が頭の中をぐるぐる回る。
あの時の芽依ちゃんもこんな気持ちだったのかな。
こんなに苦しくて、やり切れなくて、逃げ続けたツケが回ってきたというのに、また逃げたくなるような、こんな感情に惑わされてたのかな。
何も言えなかった。
あいつの言葉に言葉を返すどころか頷くことも出来ずに、背を向けた。
そしてあいつも何も言わなかった。
「てか、連絡先知らねぇよ……」
これじゃ俺が決意したところで、どうしようもない。
今はどこに住んでんのかも知らないのに、どうしろっていうんだ。
それとも、あれか、あの莉子の幼なじみに聞きに行かなきゃならないのかよ。
制服でどこの高校に行ってんのかは分かったけど……あぁ、めんどくせぇ。
「……って、自業自得か」
莉子が俺に会いに来た時点で向き合えば良いのに、冷たくあしらって無視したからか。
どれだけの勇気と覚悟を持って俺に会いに来たかなんて、少し考えれば分かるはずなのに。