続・迷惑なイケメンに好かれました。
「ごめんって、何が……?海は何も悪くないじゃない、悪いのは全部私でしょ?」
親も集められたあの日も彼女は似たような台詞を口にしていた。
悪いのは俺じゃないって、私なんだって、だから俺が罪悪感を抱く必要は全くないんだって、繰り返していた。
でも違う。
「……莉子だけは、何も悪くないだろ?勝手に恨まれて、嫌がらせされて、俺を傷付けないように隠して、莉子の何が悪かったって言うんだよ」
「……っ、」
君だけは、何も悪くなかった。
でも俺は彼氏でありながら、ずっと守られておきながら、そんな莉子から逃げた。
莉子が悪いんだとしたら、俺はもっともっと罪深い。
どう考えたって、そうだろ?
「もう良いんだよ、莉子」
「意味が分からないよ、海。私が勝手にいじめられて、海に隠して、バレて傷付けて、挙げ句の果てに死のうとまでして、そんな私が何も悪くないわけないじゃん…!!」