強がりウサギの不器用な恋
なるほど。
何て声をかけてきたのかわからないけど、あれはナンパしてたのか。
「え………じゃあ、私をどこかに連れて行こうとしてましたけど、どこに行く気だったんですかね?」
「知らないけど……アイツらの部屋なんじゃねぇの?」
「部屋?! そんなの危険じゃないですか!!」
もし部屋に連れ込まれていたら………
なんて、考えるだけでも恐ろしい。
水着姿の私を部屋に連れ込んでどうする気だったのか。
そんなの考えても、下心しか見えてこない。
いくら私が色気ゼロの女だからと言えど、さすがにそれくらいはわかる。