強がりウサギの不器用な恋
そうは言っても。
私が本気で嫌だと言えば、この人はやめてくれただろう。
だけどここまでしておいてやめると寂しいのは、私も同じだった。
やはり、こんな風に思う今日の私はおかしい。
この男の色香に、相当やられているせいだ。
ベッドサイドにあるスイッチで部屋の照明を薄暗くし、海藤さんが私の服を剥ぎ取っていく。
二人とも生まれたままの姿になると、官能的な世界に私の脳が支配された。
きっと慣れているのだろう。
海藤さんが強弱をつけ、私の身体を隅々まで愛撫すると、私の口からは甘美な声が溢れ出る。
経験豊富なのか、女を抱くのが上手なのか。
途中から激しくされたにも関わらず、
人生で二度目の行為は、全く痛さを感じない
とろけるような世界だった ――――