強がりウサギの不器用な恋
「私みたいな、常に悪態ついてる女は可愛くありませんよ。」
私は、身体も心も頑丈に出来ている鋼鉄の女だ。
守ってもらうことを知らないから、自然とそうなったのもあるけど。
ここまでくると、何でも自分で解決してしまって。
人に守ってもらうことも、甘えることも、出来なくなってしまっている。
「私は逆にずっと、明未さんみたいな女になりたいって思っていました。」
「……え?…」
「もうバレてるから言いますけど。
私、大学の頃から社長のことが好きだったんで…。
突然現れた明未さんの存在に嫉妬しました。
それに、自分と全然違うタイプの女性を社長が選んだことにも…失望したっていうか。」