強がりウサギの不器用な恋

「な、何なんですか、ナシゴレンパーティって!」

「心配しなくても、俺が美味いの作ってやるから!」

「うわっ、社長が作るんですか?! 勘弁してくださいよ。」

「お前、俺の料理を信用できないのか?」

「はい。」


社長って、料理するんだ。

そういえば、現地の調味料はやっぱり違うだとか何とか……
昔そう言ってた気がする。


長年こうして一緒に居ても、知らないことだらけだなと思うと、可笑しくてクスリと笑いが零れた。


「夏なんですから、もう少しサッパリとしたメニューにしましょうよ。」

「いや、暑いときに食うからナシゴレンは美味いんだぞ?」

「そうかもしれませんけど……」

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