強がりウサギの不器用な恋

「聞くだけ聞く。……何だよ?」

「私が辞めること、海藤さんには最後まで言わないでください。」

「何で?」

「………」

「何で飛向には言えないんだ。」


社長という人は、太陽みたいに熱くて。
ダイヤモンドみたいにキラキラしている人だから……

要するに、かなりの強敵だ。


だけど、逃げると決めた私は、ここで怯んでなどいられない。


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