強がりウサギの不器用な恋

「綾乃? …あぁ、あの電話か。
確かに綾乃は妊娠してるけど。
………って、え……まさかお前……」


困惑したようにそこまで言うと、彼ははぁーっと盛大な溜め息を吐いた。


ついにとうとう、綾乃さんのことを自分から言ってしまったけれど。

想像していた彼の反応と、何かが違う。



「お前さ、もしかして綾乃の腹の子の父親が、俺だと思ってる?」

「……はい。思ってます。」

「バカっ!! ほんっとにバカだな!!
違うに決まってんだろ! 綾乃は元同僚でただの友人だ。」

「えぇぇ~~~!!」

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