強がりウサギの不器用な恋

彼の熱の篭った瞳に、妖艶な色が乗る。



「俺が好きなのは、目の前にいる女だけだ。…操しかいらない。」



あなたのその大きな人間性で、

私なんかの見せかけの強さよりも何倍も強い心で、

追いかけて、捕まえて、離してはくれなくて…。



最初から無理だったんだ。……逃げるなんて。

あなたが本気を出したら、私の心なんてたちまち捕まってしまうもの。

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