強がりウサギの不器用な恋

眺めていた左手のリングごと、彼の大きな手の中に包まれる。

見上げた先には、再び妖艶な色を放つ彼の端正な顔。


あぁ、この男の色気で私は本当に殺されそうだ。


そう感じた瞬間、優しく、深く、唇が奪われて……

もうこの人のキスには、いつだって抗えない。



「私たち、朝から会社で………」

「はは。ほんとだな。
でもいいじゃん。二人っきりだし。」


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