強がりウサギの不器用な恋
戸惑う私をよそに、彼のキスは止むことを知らないみたいに降って来る。
「今、社長が帰ってきちゃったら……」
「その時は……気を利かせろって言うよ。
腹が満タンになるまでコーヒー飲んで来い、って。」
「さすがにそれ言ったら、キレられそうですね。」
私がそう言うと、彼もそれを想像したのか二人でクスクスと笑い合った。
「操はほんとに可愛いウサギだな。」
「そんな……ウサギなんかじゃありませんから。」