強がりウサギの不器用な恋
大学時代からやっているというボランティア活動。
その活動が、東南アジアの国々と深く関わっていて。
どちらかというと、仕事よりもボランティアに社長のやる気は傾いている。
一時期なんて、かなり仕事をほったらかしにしたものだ。
(苦言してから、最近は少しだけマシに仕事するようになったけど。)
そうなると、自然と私にプレッシャーや負担がのしかかってくる。
うまく会社をまわしていかなければいけない、と。
それもあって、私はわざとそのボランティアにはノータッチを決め込んでいる。
……そこまでこの男と一心同体でなるものか!
「ですが、やはり……いつもの半数でも目新しい商品が欲しいですね。
誰かが買い付けに行くほうが………」
「じゃあさ、宮田、お前行ってくれよ。」
「…はぁ?!」