強がりウサギの不器用な恋
温かい唇が優しく触れ、離れる間際に私の唇をペロリと舌で舐め上げる男の仕草がエロい。
再び角度を変えて唇が降りようとした瞬間、それまでフリーズしていた私の思考回路が正常に戻り、抵抗を試みる。
「何をするんですか!」
ドン!と目の前の胸を押し、男と適度に距離を取った。
今、私はこの男と何をしていたのか……
それがキスだったと自覚すると、急速に頭に血が上り始めた。
「…バカにしないでください!!」
「バカにはしてないけど?」
「だったら何で………」
何で、キスなんてしたんだ。……私に。