強がりウサギの不器用な恋
最後のひとことは、さすがに余計というか嫌味っぽかったかなと思う。
だけどその勢いを止められず、思ったことを口に出して言ってしまった。
途端にバツが悪くなり、視線を逸らせて床に落とす。
「なんだよ、機嫌悪いなぁ。なんか嫌なことでもあったのか?」
「いえ……別に。」
「俺がうまいもんでも奢ってやるから、機嫌直せよ。」
この男は、本っ当に………
たまにこうやって、大人の対応で魔法をかけるからタチが悪い。
調子が狂う。