天才少女の復讐法。


事故でも、自殺でもない。


"誰かに呼び出され、
何らかの形で、殺された"


そしてやっぱり思い出すのは……


瀬織が公衆電話で、
誰かと話していた…あの姿。


「優雨…?どうかしたのか?」


「……っ…親父。吉木晴美のスマホに
公衆電話の履歴とか、あったりした……?」


俺は、恐る恐る聞いてみた。


"そんな履歴はなかった"


頼むから、そう言ってくれよ、親父…。


俺は手をギリッと握りしめ、
心の中でそう訴える。

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