天才少女の復讐法。
「にしても……もし本当に黒幕がいるなら
そいつは相当、賢い奴だな。
恐ろしいくらい頭脳が優れている。」
「……どうゆうこと?」
俺は親父に尋ねた。
「実は先日、公衆電話を
利用していた人を特定するために、
さまざまな監視カメラを借りてきたんだ。
……でも、全部"死角"となっていて
何にも映っていなかったんだ。」
「……死角……?」
「あぁ。もしかしたらその黒幕は
監視カメラの位置や死角を
すべて把握した上で公衆電話を
利用したのかもしれないな。……おまけに、
公衆電話なら証拠が残らない。
とてつもなく厄介な奴だ。」