天才少女の復讐法。


「……っそれがお前の本性かよ…!」


そう言うと、
瀬織は余裕そうに微笑んだ。


「何でこんなことするんだよっ…!
理由を教えろよ!」


「理由?……強いて言うなら、
悪い奴だからかな?」


「…亡くなった吉木晴美さんは
悪い奴なんかじゃね一よ。
トラブルもなく、優秀な秘書。
吉木さんは良い人だってみんなが言ってた?」


俺がそう言うと、
瀬織は初めて表情を変えた。


"吉木さんは良い人"
その言葉を否定するかのように
瀬織は眉をひそめたんだ……__


< 155 / 619 >

この作品をシェア

pagetop