天才少女の復讐法。
仕切りを超えて、
あたしは奥さんの元へと駆け寄った。
「大丈夫ですかっ!?」
「はぁっ…はぁっ……痛いっ……」
心臓…?もしかして、なにかの病気……?
あたしはすぐにスマホを取り出し
救急車のダイヤルをタップする…
が、不意に止まるあたしの指。
「……だめだっ……。」
あたしが連絡すると……っ……。
「っどうしたの!?何かあったの!?」
突然そんな声が聞こえ、顔を上げると
通りすがりの中年の女性が
心配そうに立っていた。
「すみません!
救急車呼んでもらえますか?」
「わかったわ!」
救急車はその人に任せ、
あたしは応急処置を行う。