天才少女の復讐法。


【雫side】


__キーンコーン……


授業が終わり、放課後。


部活生の練習声がたまに聞こえるが
一般生徒は帰宅している時間なので
あたしがいる廊下は
自分の足音しか聞こえないくらい
静寂に包まれていた。


「……奥さん、大丈夫だったかな…。」


不意にあたしは呟いた。


……香澄さん、だったっけ。


もしかして、何かの病気なのかな…。

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