天才少女の復讐法。


「あなたの望みはなに?
いじめる3人を……どうしてほしい?
なんでもやってあげる。」


「…わたしは、いじめがなくなれば
それでいいんだ。」


「……本当にそれだけでいいの?
あの3人は、罪のないあなたを
自殺にまで追い込んだ。
つまり罰を与えるのは、当たり前のこと。
…あなたが望むなら、あの3人を…
この学校から消してあげる。」


「けっ……消すって…!」


その言葉は、高校生とは思えないくらい
大人びていて、わたしは驚きを隠せなかった。


だけど、それでも雫ちゃんが
"怖い"と思わないのは……


…多分、彼女の優しさを知ってるから。


どれだけ冷たくても、ポーカーフェイスでも
本当の雫ちゃんはあったかい。


こんなにも弱いわたしを助けてくれた、
優しい人だって、知ったから……__


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